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アイボリー・ゲームのonoyameのレビュー・感想・評価

アイボリー・ゲーム(2016年製作の映画)
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象牙の違法取引に関するドキュメンタリー。

象の密猟者は象が減れば減るほどその価格が上がるから象が絶滅することを望んでいるのだという言葉が印象に残る。

地元住民が野生動物と共存する中で象が人間の食べ物に手を出せば殺されることがある。それは象の密猟につながるというのは自分にとって新たな事実だった。それは地元住民の生活基盤の不安定さの表れでもある。
また、末端の密猟者は命がけで象牙を得ても破格の値段で買い叩かれているなど、象の密猟はアフリカの貧困問題もかかわる。

2017年末に中国は象牙市場を閉鎖したが、公の市場が閉鎖されたことによって象牙は闇取引に変わる。未だに象は殺され続けている。
そして、今問題となっているのは中国の市場が閉鎖したことによって日本が世界最大の合法象牙市場となったことだ。本作はいま日本人こそ観るべき作品である。
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