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きみがくれた未来のりのレビュー・感想・評価

きみがくれた未来(2010年製作の映画)
2.3
君がくれた未来。誰がくれた。救命士のおっちゃんか。それとも、自分の代わりに亡くなった弟か。はたまた、命を救った女か。誰か一人に特定すると他の人が浮かばれないから、君たちがくれた未来に改称しよう。さて、「海が燃えようとも己を信じて進め、空が落ちようとも愛に従って生きよ」とはE.E.カミングスの言葉。本作で唯一の収穫とも言える、最高の詩を有難う。それ以外はベタベッタのベタな展開。ただ、弟との別れ、つまり過去との決別をもう少し丁寧に描いてくれたら嬉しかった。そこが本作の肝だし、主人公がいつまでも固執していた点だから。それと、数年ぶりのヨットも感動的に描いて欲しかったなあ。
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