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屋敷女のmasaのレビュー・感想・評価

屋敷女(2007年製作の映画)
4.0
とうとう見てしまいました。フォロワーの皆様が絶賛するグロ映画を…勇気がないのでモザイクありでしたが凄まじいの一言。こんな映画見たことない。でもグチャグチャだけの作品ではないのかなぁ〜と言うのが素直な感想。
まずベアトリス・ダルとアリソン・パラディの鬼気迫る演技に脱帽。不安と不快を融合したダークな映像とカメラのアングルが秀逸。序盤ベアトリス・ダルが暗闇の中に徐々に溶けて行くシーンなどは鳥肌がたちました。
物語としてもいろいろ深く考えさせられました。守る者と奪う者の熾烈な戦い。女性の嫉妬の恐ろしさ…本当に大切なものを失うと人は狂気に取り憑かれるものなのでしょうか…そして史上最悪のラストシーンでは何故か深い悲哀を感じてしまいました。
原題「A L'INTERIEUR」…直訳すると「内側」。一体何を見せたかったんだろうこの作品…ある意味心に残る映画となってしまいました。鑑賞には覚悟が必要ですが是非ご覧頂きたい作品です。
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