ろんぐ・ぐっどばい 探偵 古井栗之助の作品情報・感想・評価

ろんぐ・ぐっどばい 探偵 古井栗之助2017年製作の映画)

上映日:2017年05月20日

製作国:

上映時間:72分

3.4

あらすじ

「ろんぐ・ぐっどばい 探偵 古井栗之助」に投稿された感想・評価

いまおかしんじ監督の『れいこいるか』が非常によかったので、他の作品も観たくなり本作を鑑賞。
でもよくみたら本作での担当は監督だけで脚本は別のかただった。
全体的にチープな作りであるが、登場人物らが結構な不幸を茶化し笑い飛ばすという姿勢は好み。
明るくふるまうほど影は濃くなり、ボディーブローのようにあとから効いてくる。
嫌いじゃないけど、あとひとつという感じだった。
凄いくだらなくて面白い!俳優の演技も、テレビの再放送でみる2時間ドラマの探偵ものや刑事ものみたいな劇的なことは絶対やらない。レイモンド・チャンドラーを日本に翻案して舞台を現代にして、地方都市のうらぶれた場所にしたら確かにこうなるかも。ドラマチックになることを全ての登場人物が避けて鼻歌を歌ったりしているのだが、核心には触れないようにしていて、そこが一番ドラマチック。
クラブのオープン前で従業員の女が店をほうきで掃いているところへ探偵が自殺した女のことを聞き込みに行く。「誰でも言われたくないことあるけど、そういうところを見つけて言う人いるじゃない?そういうひと。」「何か言われたの?」「え?言われたよ。」うしろを追いかけて興味津々で「何言われたの?」「言うわけないじゃない!」
おもしろい!
あとあいつ死んだよって聞いて神妙な顔をしながら笑うのをこらえてるの最高!そういうひともいてもいいよね。
ダーツの機械に投げたら刺さらなかったり、宅配便の人が荷物を持ってきてサインを貰ったら、次に急がないといけないのでさっさか行ったり、頭が痒いので頭をかいたり、豊かだなあと思った。そういうことは普段暮らしているときは忘れてしまうけど、ちゃんとそういう時間になっていた。ピタッとはまることなんか殆どないし、たいていは思ったとおりにはならないもんねえ。
亡くなった女の子と関わりがあった人達のなかに確かにその人は生きていたという実感が間接的に出てきて、何も変わらないのに強引に救われた。
あの男女も二度と会うことはなくて着かず離れずでいたのが、あの場所で本当に別れたのだと思うと切なくなる。
誕生日の話も。
子供時代が出てきて、自転車の後ろに乗っていた少し年下の女の子があの女医になったのだとしたら、主人公は他人に媚びることができず探偵になり、女医は他人に媚びることでしか生きていけないので、医大へ行ける金持ちの家にもらわれたことになり、それも切ない。
競輪上人のように競輪の選手に託す場面が出てきて、どちらに転んでも結果を静かに見守るのだけれど、結果が出るまでヤジを飛ばして騒ぐだけ騒ぐ。「○○←選手の名前!お前離婚して前の奥さんからどうたらこうたらしたんじゃないのか?」
ああいう過ごし方も楽しそうだなと思った。
根本敬のマンガにでてきた川崎球場にいた太った女のヤジが○○!お前はそんなことやっていて路傍の石か?と言ってて文学的だったというのを思い出した。

音楽がテープエコーがかかったようなモコモコした音で4chのマルチトラックで自宅録音したようなズンドコ感のあるインチキなロカビリーでどこかで聞いたことあるような曲だけど音がドラム缶か何かを手で叩いたようなのが入っていて独特。ダウンバイローのトム・ウェイツの音楽みたいでカッコいい。
『れいこいるか』がよかったので、今岡監督作品のピンクじゃないのを鑑賞。
深夜のテレビ番組的なノリ。
RandB

RandBの感想・評価

4.0
いまおかしんじ監督作品にハマり、TSUTAYAの宅配レンタルで鑑賞。

失踪した女性の捜索を依頼された探偵・古井栗之介。
事件の謎を追う彼だったが、「あなたにHIVに感染させてしまった」と語る元カノが現れて……。

いまおか監督作品としては、珍しく『れいこいるか』と同じく、ピンク映画に入らない近年の一作。

元ネタの『ロング・グッドバイ』を観ていないのにも関わらず、ちゃんと面白いという中々の名作。
(原作が面白いのか、はたまた、いまおかさんがスゴいのかは分からないけれども。笑)

個人的傑作『東京の恋人』の森岡龍さんが、同じく主人公を務めているので、姉妹作という印象で観ていたのも良かったかも。
(ちなみに、『東京の恋人』には、いまおかしんじ監督が登場しており、逆に本作では、その監督の下社さんが音楽を担当、そのほか、どちらにも同じロケ地が登場していたりする。)

ごく自然な演技でおかしな行動をとるキャラクターを俯瞰で撮っていたり、邪魔にならない程度で小ネタを挟んできたり、良い意味で肩の力が抜けた諸々の演出が好みでしかなかった。

「やなこった」というセリフの反復から起きる気持ちよさとか、主人公と他者との関係性が、いちいち心地よく、ずっと見ていたいほどに愛おしい時間だった。

斬新な死者の回想など、監督が楽しんでいる演出も、所々、垣間見え、作り手としての姿勢としても、学ぶ部分は多かった。

<<エログロおバカメーター>>
エロ ☆×3.0
グロ ☆×0.0
バカ ☆×4.0

・エロポイント
そういうシーンはないのにも関わらず、元カノと主人公の関係性に、それに優る愛しいものがありましたね。
かなり際どい会話をさらっとしちゃう辺りとか、二人の魅力が十二分に発揮されているからこその快活さが素晴らしかったですね。

・おバカポイント
主人公と行動を共にするオカマも、おバカキャラといったら、そうなんですが、その魅力で、後半のホロリとする展開が、際立っているのが良かったです。
最近、仕切りに泣かせようとする邦画が多いんですが、やっぱり、 適度なユーモアがないと、個人的には全く泣けないんですよね……。
古典の名作しかり、コメディ要素は一番難しいものの、上手く描けていれば、かなりの完成度が上がるもので、本作は、その部分を、余裕でクリアしていたのが素晴らしかったです。
直近.大好きな『東京の恋人』森岡龍さん主演。
その作品にも出演されていて只今公開中の大変気になっている作品『れいこいるか』の監督でもある.いまおかしんじ監督作品という事で鑑賞。

ポップに例えるならば、池田エライザさん主演『ルームロンダリング』の末端人生凝縮濃厚版。
本編72分とは思えないぐらいの濃密さだった。

個人的には森岡龍さんの華ある爽やかさと手塚真生さんの可憐さで最後まで鑑賞する気になれた。
が、素性を明かす事なく、いびつな関係性のバディムービーとしての続編は期待してしまう。


少しネタバレ的な事記します。↓








鑑賞した時期が悪かったのか、ただでさえより身近な問題で感染し易いコロナの脅威に脅かされている昨今。
ハードボイルド作品にはよくある余命幾ばくかの哀愁さの為なのか、ストーリーにHIVを持ち出す必要性の説得力がそこまで感じられなかったのは残念だった。
Beavis88

Beavis88の感想・評価

2.5
アレでしょ?
探偵モノなんだからアレみたいな作品なんでしょ?
さて...

アレみたいな作品っぽいやつで
イマイチ届かないそんな作品でした
万太郎

万太郎の感想・評価

2.8
レンタル屋さんで面出し&チャンドラーの傑作と同タイトルってことで期待した分、ちょっと残念(期待すると大抵ダメだけど)。
冒頭、映像のインディー感に、「運命じゃない人」あたりを意識させてくれたけど、やはり期待し過ぎたかな。でも手塚真生さん綺麗で良かったなー。
はぬー

はぬーの感想・評価

3.5
ここまで表情を作らない探偵も珍しい。主演の森岡龍がカッコいい。昔懐かしい映画を見た感じ。もっとこの映画の良さを出して行く為にもシリーズ作品として、続編を作っていってほしい。
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