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歓びのトスカーナのwantaroのレビュー・感想・評価

歓びのトスカーナ(2016年製作の映画)
3.7
邦題的には「アメリカ人かイギリス人が余暇にトスカーナを訪れてうんちゃらな観光誘致的映画」を想像させるけど、バリバリイタリア人inイタリアであり、邦題のポップさと正反対にシリアスな内容。

重度なメンヘラ女2人の、抑えられない爆発的な感情が悲しくて切ない。演技が良くて魅せられた。
メンヘラの扱われ方がまた悲しくて切ない。
内容と登場人物が暗いのに、ロケ地や衣装にふんだんに色彩を使っているのが良かった。

イタリア映画には「暗くてほっこり」な偏見を持つ私。またこれでその偏見が強まった。人生は悲しくてつらいけど、だからこそ時折さす光が眩しくて美しい。
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