レオ

お江戸のキャンディー2 ロワゾー・ドゥ・パラディ(天国の鳥)篇のレオのレビュー・感想・評価

3.3
下北沢トリウッドというミニシアターで当時上映されていたようですが、この本編も同じ劇場での場面から始まるのでミニシアターならではの面白さだと思います。
前半はそのまま下北沢が舞台になりますが、全面協力してるのでは?ぐらい下北沢が盛り上がっています。

後半から前回同様パラレル設定の江戸(EDO)が舞台になりますが、今回はお茶屋がメインではないので衣装の艶やかさが少々物足りなかったり…。
でも個性的な可愛い衣装も多く、皆が皆恋に奔走するところが駆け引きもなく純粋で、自分の好きな俳優が出演していたら見て損はない作品だと思います。

桔梗太夫の花魁道中は本当に綺麗で美しく、30cmの高下駄をまるで体の一部のように動かし優雅に歩く姿は女性よりも女性らしい…。
本編の一番の見せ場はここではないかと思える素敵さでした。
ただ、今時のイケメンは顔の方向性が同じせいか皆似ていて…見分けるのに苦労しました…。

独創的ではありますが、前半の下北沢では男女の恋愛があり、後半のEDOでは人々の層に幅がでたので前よりは一般に開けたように思えます。
でも前回を上回るパンチ力はなかったかも。
前回はその作品一つが絵本のように別世界そのものだけを描かれておりコレクションして置きたい印象で、こちらはそれを第三者視点で観ているといったところでしょうか。

前回は『白鳥の湖』がストーリーの軸になっており、今回は特に名言されておりませんが、許されない情熱的な恋愛という点では『ロミオとジュリエット』が近いかも?
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