通常版が2時間58分であるのに対しこのエクステンデッド版は3時間28分だが、エンドロールでファンクラブの会員一覧が延々と流れるのが20分ぐらいあるので、実際の追加シーンは10分程度。
1カットが結構早い。リヴ・タイラー＝エルフの姫が魔法で川の水を氾濫させる台詞もそうだったが、ガンダルフの”You shall not pass!(ここは通さん！)”という一行の台詞も”pass!”でポン寄り。スローモーション使いながらの馬が走るカットやアクションシーンに対して、会話シーンはトラックアップやクローズアップ、目元のアップなど。交響曲が常に流れ続けておりシーンの切れ目をあまり感じない。CGか実際の景色かの判断は見てる分にはは難しいが、「旅の仲間」が主に岩山や雪山といった自然の中を歩くのに対し、サルマンの塔やオークのいる地下といった敵陣営はCGベース(多分)なのは特徴かもしれない。
地名や都市名、各種族の生態や文化といった設定よりも、あくまでも衣装やメイク、美術や小道具、CGや空撮の景色といった映像を眺めながら「あぁ、かっこいいなぁ」とか「スケール大きいなぁ」と楽しむのが丁度いいと思う。
