ハリス56号

嘘を愛する女のハリス56号のレビュー・感想・評価

嘘を愛する女(2018年製作の映画)
3.7
予告を観るかぎり、とんでもない犯罪者で逃亡中の高橋一生に騙されてた長澤まさみ、その復讐か?追い詰めていくのか?と言った印象だったけど全然違った。




【ネタバレあり】

序盤で、5年も同棲していた高橋一生が、実は全て嘘で本当は何者か分からないと言う事が分かる。しかし、高橋君はクモ膜下出血で意識不明の重体なので、以後、緊迫したサスペンス要素は無い。

中盤は、長澤まさみが高橋君の過去を調べるために、雇った探偵の吉田鋼太郎と瀬戸内海へ。ここからバツイチ中年男と性格の悪いキャリアウーマンとのロードムービーへと変換していく。ここで少し眠くなるけど笑える場面もある。

終盤は、高橋君が素性を隠していた理由が分かる。その理由にはイヤ〜な気分にさせられるが、最後には切なくてホロリとくる。ラブストーリーだったのね。

ハラハラして、クスクスして、イヤーな気分になって、ホロリとさせられる。長澤まさみも最高、性格悪いけど。あー楽しかった。

 でも、吉田鋼太郎も高橋一生も、活躍は舞台がメインなのかな?演技が大袈裟に見えて少し冷めるトコもあったかな。

 

ちなみに、高橋君が姿を消した理由は、『育児ノイローゼになった妻が子供を溺死させ自分も自殺する。そしてその場面を見る。』と言う、非常にディープなもの。辛い‥

レビュー見ると評価は低いけど私は大好きでした。

後、レビュー見ると「落ちがすぐにオチが分かるのでつまらない。」って書いてる人がいたけど、そんな神の目を持ってたら世の中全部見通せて楽しくないだろうなぁ、と思った。
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