シネマJACKすぎうら

嘘を愛する女のシネマJACKすぎうらのレビュー・感想・評価

嘘を愛する女(2018年製作の映画)
3.9
恋愛関係についての、ある意味男の願望を描いた物語としては、ジュゼッペ・トルナトーレの「ある天文学者の恋文」を連想する。ところが、決して男の"思い込み"に陥っていないという点においては、本作の方が秀でていると言えるのではないだろうか。

表向き準主役扱いの高橋一生。彼の出番やセリフは、実のところあまり多くはない。むしろ吉田鋼太郎の方が準主役と言えなくもない。
ところが、この映画は高橋一生の存在感、佇まいの有り様が、全編にわたって効いている。彼の演技が本作のクオリティを決定づけているといっても過言ではないだろう。
まさにこの点が、イタリアを代表する巨匠の作品に勝る要素となっているのだ。

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https://youtu.be/8ZGwR21AMCs