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嘘を愛する女のdeenityのレビュー・感想・評価

嘘を愛する女(2018年製作の映画)
2.5
突然出会った恋人が実は身元不明の男だった。その裏には謎の女の影なんかもあり、結婚詐欺?それとも別の何か目的が?という上質なミステリーの匂いがして鑑賞しに行ってきました。

だいたい2時間の作品なので、展開の流れとして二人の関係見せて身元追及して結末に至って、というどういう配分で構成されているかは予想通りでした。
その上で序の部分の長澤まさみと高橋一生の関係性の良さというのは上手く表現されていました。付き合いも長く、出会いのきっかけこそ突飛な展開ですがまさかこの男が?という雰囲気はしっかり醸し出されていました。

しかし問題はそこから。【ネタバレ】もありますのでご注意願います。

そもそもこの作品自体ミステリーでも何でもなくただのラブストーリーだったんかい!という壮絶な肩透かし展開だったのが個人的には残念でした。
だって身元わかってないとか携帯とかも持ってないとかミステリアス過ぎますし、手がかりが小説というのもなかなか面白い。何より川栄李奈演じる謎の女の影。ヤバい案件への期待感がぷんぷん。…にも関わらずそういうスパイスを無にするようなラスト。「ああ、そういうことだったんですね。」という平凡さ。非常に普通。見事な膝カックンを決められたような感じでした。

だったらあんなヤバそうな感じの伏線張るなよ!って思えちゃいます。川栄もあんな郵便物まで漁って実はただのストーカーとか無駄にしてるのもいいとこだし、逆に話がそう展開されるなら長澤まさみに対しての思いの芽生えの回想シーンとかももっと欲しかった。
結局最後は感動させたかったわけですか?全然感動しませんよ。色々物足りなかったからだと思います。
良かったのは探偵役としていい味を出して奔走してくれた吉田鋼太郎くらいですかね。あとブランコのシーンは好きです。互い違いに座ることでカメラワーク次第で向き合ってるようにもすれ違っているようにも見えるわけですね。あれは上手いと思います。