ことりちゃん

嘘を愛する女のことりちゃんのネタバレレビュー・内容・結末

嘘を愛する女(2018年製作の映画)
2.9

このレビューはネタバレを含みます

事実婚の相手が存在しない人だった、
その真実を求めるストーリーです。

自作の小説をヒントに瀬戸内へ向かい、人違いの人物から警察へと話が繋がり真実へ辿り着くまでは伏線とその回収がとても上手く出来ていたと思います。
主人公が連日遅くまで精神と身体をすり減らして帰って来るのを待っていた桔平はきっと、以前の自分を投影してつらかったのでしょうね。
「僕にはその資格がない」
真実がわかった時、これらの言葉の意味が伝わります。

ただ、
川栄李奈の役どころが必要だったのか、結局彼女と出会い系で知り合ったのは本当だったのか、
警察は無理心中の割に何故彼の故郷である瀬戸内まで捜査に及んだのか、
細かい部分の矛盾が気になりますし、
やはりあの結末はちょっと雑過ぎませんかね。

視聴者の思考に委ねる事も大事ですが、
この映画のテーマとしては
あの二人が真実をわかった上でどんな会話をするのかは本来とても大事だったのではないでしょうか。
尺の問題なら、途中似た人物にミスリードする展開をバッサリカットしても良かった気がしました。

(以下個人的嗜好による感想)
高橋一生さんは観ていて照れるほどにかっこいい。酔っ払って介抱されたり扁桃腺の検査されたい 笑
「そこだめなんだって」
「……知ってる 笑」
↑ほんとにやばい

娘が死に、妻が目の前で事故死をする所の悲壮感は演技が素晴らしい分つらくて見ていられないぐらいです。