みんちゃん

嘘を愛する女のみんちゃんのネタバレレビュー・内容・結末

嘘を愛する女(2018年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

長澤まさみが演じる主人公は、苛立ちから言ってはいけない言葉を勢いで口に出してしまった時、どうしようもなくなった時に自分の中では整理しきれなくなって他人へ八つ当たりをしてしまう所、現実を目の前で直面した時の逃避や怒り、相手を想って悲しくなる所、謎に包まれていること程知りたくなり、情報を得て知れば知るほどに先に進むのが怖くなったり、当たり前の日常が失われてから後悔する事など人間らしさが非常に出ていた。
職場のお酒の付き合いのせいにして実は合コンで楽しんでいたことを息を吸うように嘘を吐くことも含めて。

高橋一生が演じる役は、過去に自分のことで精一杯で、相手を気遣えなかった経験から今後は繰り返さないようにしようと相手の靴の部分を見たり
、酔ってる状態で水入りのグラスで水を飲んでも落とすだろうと言うなのか呆れ半分なのかグラスをテーブルにあえて置いたり、相手を観るという事が何気ない事だが自然と動作に出ていたりと二度と同じ過ちを繰り返さないようにしていた。
どうしようも無くなった時に、その場から消えて新しい環境でやり直したいと思った時に東京を選択する所や、咄嗟に思いつきで嘘をつくが数日後には嘘で適当に言った名前を呼びかけられても反応できない所なども非常に人間らしいなと思いました。

物語に関してもその先の展開全く読めずにこうなるのかな?と思う結果も全て外れていて(笑)この先どうなるのだろう?と無我夢中で見てました。
優しい嘘、嫌な嘘、相手のための嘘、自分を守るための嘘……“嘘”って深い。