EllenAim

永遠のジャンゴのEllenAimのレビュー・感想・評価

永遠のジャンゴ(2017年製作の映画)
3.7
少年の頃のヤケドのせいで左手の小指、薬指が不自由になるというハンディを背負ってしまうが、親指、人差し指、中指の3本だけを駆使した独自の奏法で、ジプシーの血を引くジャズ・ギタリストのジャンゴ・ラインハルト。

1943年、ナチスドイツ軍占領下のパリ。
ナチスに抑圧された市民をジャンゴは連日熱狂させていた。
ナチスはその人気に目をつけ、ジャンゴをプロパガンダに利用しようと画策。
さらにナチスによる、ジプシーへの迫害はエスカレートしていくのだった…。

冒頭、何気にショッキング。
そして、あの銃"モーゼルC96"。あ!!ドイツだって感じ。

迫害で苦悩するジャンゴだが
「俺たちジプシーは戦争などしない。俺はミュージシャンだから演奏するだけさ」と意に介さない。
音楽の力をみせてくれる映画。
そして、ジャンゴは戦時中に犠牲になったジプシーたちに鎮魂歌を捧げる。


とにかく音楽がいいです♪
Nuages(雲)、Tears(涙)、
Minor Swing(マイナー・スウィング)等など、名曲でいいメロディ、いい音色。
シビれます🎸。

本作で演奏してるのは最高峰のギタリストの一人とされているストーケロ・ローゼンバーグを中心としたバンド『ローゼンバーグ・トリオ』

ジャンゴが教会のパイプオルガンで作曲し、一部の譜面と音源しか残されていない曲、"レクイエム"を音楽家ウォーレン・エリスが創作したという《Lamesse de django》《 Lacrimosa Song》

サントラいいですよ♪
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