永遠のジャンゴの作品情報・感想・評価 - 16ページ目

「永遠のジャンゴ」に投稿された感想・評価

スタバで何回か「Minor Swing」を聴いて視聴に臨んだ「永遠のジャンゴ」。思うに、ジャンゴ・ラインハルトやチャーリー・クリスチャンといった素敵なギタリストのいるスモールコンボは時代が付かない、昔を意識させない。新たな地平を拓いたことと創造の精神が色濃く反映されているからだろう。そんなジャンゴの音楽が再現されているのが嬉しい。正直言ってバイオリン入りのジャズを聴くのは避けがちだけれど映像が付くとそうはならない。ジプシーの奏でるジャズを用いた逃亡劇もサスペンスフルだ。
Wonkavator

Wonkavatorの感想・評価

3.7
迫害って、ユダヤ人に限ったことではない。
やっぱり白人って最低の人種だな。

そしていつの時代もそうした迫害に限らず、政府の監視や圧力や無知な差別に抗う手段として音楽を武器に戦う姿勢が文化を支える。

あの時代に政治を風刺するVJの走りが既に存在していることを記す表現が映像化されており目から鱗。

途中なかだるみもあるが、このシーンだけで星3つ分の価値あり。
じょー

じょーの感想・評価

3.8
全編に流れる音楽が素晴らしい。

ジプシーのギターには人の気持ちを揺さぶる魔法がある。
その魔法は、人を惹きつけ、惑わせる。

これが事実であることが哀しく、また時代を感じる。

ジャンゴが身近に感じ彼のギターに更に魅せられた。

ともかく、ぼくは弦の音色が大好きだ。
dita

ditaの感想・評価

3.5
@テアトル梅田
冒頭の演奏シーンが格好よくて惚れ惚れしたのも束の間、ジャンゴの生きた時代にこんな背景があったなんて全く知らなかった。ドイツ兵を楽しませる為に呼ばれたのに楽しい音楽が制限される矛盾。レクイエムの荘厳さがジャンゴの哀しみの大きさに比例していた。
ジャンゴはゴンチチが選んだベスト盤みたいなのを昔聴きこんでいて今回久々に触れたけどやっぱり格好よくてわくわくするなぁ。サントラももちろん購入。上映後にミニライブまで観られて今日は超お得やった。劇中で使用していたギターをあんなに間近で見られるとは!
ジャズもジャンゴ・ラインハルトも知らない私がこの映画を観たのは、彼が「伝説」のギタリストと呼ばれているからだ。
どの分野でも「伝説」と呼ばれる存在には興味が湧く。
この映画ではミュージシャンとしてのジャンゴ(レダ・カテブ)に焦点を当てるのではなく、ロマ族(ジプシー)出身のジャンゴを通して、ドイツによる彼らへの迫害が描かれる。
ユダヤ人の迫害は有名だが、ロマ族もまた同じような目に遭っていた。
演奏シーンは控え目で、ジャンゴの愛人という設定のルイーズ(セシル・ドゥ・フランス)という架空の人物を導入することにより、物語的な吸引力を持続させていた。
しかし少ないながらも、ジャンゴのギターで人々の心が動かされる様に、音楽の力を感じた。
まりん

まりんの感想・評価

3.0

このレビューはネタバレを含みます

戦争下では、何をするのも命懸けだった。
どんな人気者でも、実力のある音楽家でも。

ジャンゴはお気楽に生きているように見えて、ジプシーの出身と言う事でやっぱり迫害を受けているのね。
それでもユダヤ人よりはマシと言う悲しい状況。


音楽を聞いたら体が動き出すのに。皆、踊りたいのに。
音楽を制限されるのは、嫌ね。

何より悲しいのは、あの美しい作品が一部しか残っていないと言う事。
runruu

runruuの感想・評価

3.4
ナチス迫害ものとしては至って普通だが演奏シーンはノリノリ
そしてもっと聞きたいという不満
いち麦

いち麦の感想・評価

4.0
ジャンゴ・ラインハルトの音楽的側面よりも、寧ろロマに対するナチスの迫害と彼の脱出劇を中心に据えた伝記。ルイーズの立ち回りがスリリングな展開を程々に盛るが、演出は割と淡白。オルガンによる劇伴と挿入曲が渋い。
msy

msyの感想・評価

4.1
MJQというジャズカルテットが好きで、
その「DJANGO」という曲が
あるギタリストに捧げられたものだと知り
ジャンゴ・ラインハルトを聴くようになりました。
「DJANGO」MJQ
https://youtu.be/zLjjN2zovRU

ジャンゴのアルバム、
ヨーロッパのジャズを聴いたのが
初めてでしたし
聞きなれたモダンジャズより古い時代の
音楽で、レトロだなあ程度でしたが、
お気に入りになりました。
そこに本作のような背景があるとも知らず。
そもそもジプシーの歴史も知らなかった。

「白猫・黒猫」(ロマの物語)
「サーミの血」(遊牧民族への差別)
を観ていたことは今回
素晴らしい手引きとなりました。
すごいですね、映画って。

18歳の時に負ったやけどの影響で
2本の指でしか
弦を押さえられなかったジャンゴ。
やけど以前より当然
速く弾けなくなったらしいのですが
いやそれでも凄い早弾きなんです。
https://youtu.be/PQhTpgicdx4

弦楽器を全く弾けない自分には
信じがたい神業です。
これを再現したのがレダ・カテブ。
音は当ててあるそうですが
見事な指さばき。
惚れる、惚れるわレダ・カテブ。

ジャンゴは楽譜の読み書きができず
バンドのメンバーが
彼のアイデアを書き留める手法で
名曲の数々が生まれていったといいます。
まさに本作
パイプオルガンの前で
その場面が再現されており、
文字の読み書きもできなかった彼は
ファンへのサインも名前ではなく
ぎこちなくハートマークを書いたりする。

ドイツ軍占領下のフランスから
彼とその家族がスイスに亡命するまでの
2年間に絞って描かれた作品です。
ジャンゴ個人は
音楽が扇動的だとして
ナチスに目をつけられますが
ジプシーそのものが
ナチスの人種差別的イデオロギーによって
迫害を受けていました。
そんな同胞に向けて
ジャンゴがレクイエムを作っていたとは
知らなかった。
指揮者としてレクイエムの演奏の場に立ち
目を閉じるジャンゴの叫びが
聞こえてくるようだった。
ただジプシーの美しい音楽を
奏でていたいだけなのに。

さらに彼のその腕前が
政治に利用される展開には鳥肌が立つ。
優れた音楽はもはや武器である。

私が初めて買った
ジャンゴのアルバムはこれでした。
残像で速さを表したジャケットに拍手。
本当にすごいのですよ。
https://www.discogs.com/ja/Django-Reinhardt-Djangology-49/release/6981827
せりな

せりなの感想・評価

3.0
ナチス政権下の時代、ジプシーも迫害を受けていたのは知ってはいたけど戦時下のパリの混乱も伝わってきた気がした。
ジャンゴって名前は知ってるって程度の知識しかなかったんだけど、ギターを奏でる姿は本当、カッコ良かった。

上質の音楽があれば、みんな思わず踊ってしまうし空気を変えてしまうんだよね。音楽の力を魅せてくれる作品だと思いました。

音源も譜面も一部しか残っていない「レクイエム」の演奏シーンは胸に迫るものがありました。

愛人のルイーズは架空の人物なんですね。
大まかには史実に則ったストーリーって思えばいいのかな。