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アイスと雨音の10000lyfhのネタバレレビュー・内容・結末

アイスと雨音(2017年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

演劇公演の中止を受け入れられず、当初の公演予定日に劇場に不法侵入しゲリラ的に上演を試みる、若い男女 6人の俳優たち。上演作品の外側と内側を行き来しながら、1か月間を 70分強のワンカットで表現(「脳内ニューヨーク」「バードマン」「ヴィクトリア」)。映像的にはワンカットに必然は感じないが、舞台上演のように一気に演じることで、アンサンブルキャストからコレクティヴに、尋常でないエネルギーを引き出した。悪く言えば自己満作品だが、若手俳優たちにとっては一生に一度の貴重な経験となっただろうし、彼らの成長を描いたドキュメンタリ的作品にも思える。観客には親切に、舞台作品内のシーンは画面比がワイドになるが、これはせずに、混乱させられる方が面白かったかも。映画の外側にいるナレータ役の MOROHA の存在は、作品をやや特異な一方向に色付け、観客の好みも分かれそうだ。ラスト、映画監督の「カット」の声で映画全体の外側から終らせたのはクリシェ、もう一工夫欲しかった。タイトルは内容に合ってない
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