木曳野皐

アイスと雨音の木曳野皐のレビュー・感想・評価

アイスと雨音(2017年製作の映画)
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交差する演劇と人生、命くらい贅沢に使いたい、残念だけど期待されないから安心する人生、だけど“諦める”が憧れる言葉だ。これは若気の至りなんかじゃない。心に語りかけてくるなんて生半可なモノでは無く心臓に訴えてくること感じ。そう、この感じに私はとても弱い。
演技を演技だと分かる演技、それがいい。
注目すべきはそこじゃないのだ。テメェらは一体どこを見てるんだ。この映画に演技なんて要らねぇんだよ、在るのは痛いだけの本音だ。


松居大悟監督の撮影法が好き、MOROHAの音楽が好き。
芝居が終わり、歌が止み、アコースティックの演奏も終わる。
回り続ける1台のカメラが私の人生にもあれば、もっと生きられるだろうか。

諦められない子どもたち、諦めることを知らない大人たち全てに届け!
これが“思春期の夜明け”だ。


捨て台詞は「本当にありがとう」。


人生フロムナウオン。
木曳野皐

木曳野皐