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ラブ×ドックの小のレビュー・感想・評価

ラブ×ドック(2017年製作の映画)
1.9
バラエティ番組の放送作家としてまずまず有名な鈴木おさむ初監督作品ということで鑑賞。TOHO系やイオン系のシネコンの上映で、主演の吉田羊がテレビ番組に出て宣伝していたにもかかわらず、初週全国週末興行成績でランク外。私の観たTOHOシネマズ日本橋では2週間で打ち切りという…。

率直に言ってつまらなかった。ポジティブな意見をみるとアルアル系の小ネタにハマって可笑しかったという感じなのかな。自分はハマれなかった。

落としどころに向かって、奇をてらわず構成して話をまとめているとは思うけれど、主人公の役が吉田羊にあっている感じがしないし、何かやってくれるだろう的期待大な診療所「ラブドック」も予想の範囲内で不完全燃焼。

自分的に一番ガッカリなのは、監督の言いたいことであろう「無駄な恋愛はない」という本作の主張。これって、恋愛を躊躇している人の背中を押すのにふさわしいのかな? オッサンのちょっとズレてる説教みたいじゃないですか。

あと、狙っているのだろうけれど、ああいう結末はいくら何でもないでしょ。監督のルサンチマンのなせる業かと思ったよ。

結局言っていることは「失恋の痛手は、人間的に成長できたと思って、防御しましょう」あるいは「失恋しても人間的に成長できるのだからどんどん恋愛しましょう」ということで、人間の成長が経済の成長に見えてきてなんだかなあ、と思う自分にもガッカリ。

●物語(50%×1.0):0.50
・鈴木おさむ監督ということで、笑いか意外性を期待したのだけれど、どちらもなかった。

●演技、演出(30%×2.5):0.75
・吉田羊まんまな雰囲気で…。まあチャレンジするような脚本じゃなかったのかもしれない。

●画、音、音楽(20%×3.0):0.60
・普通、かな?
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