いの

ホドロフスキーの惑星のいののレビュー・感想・評価

ホドロフスキーの惑星(1994年製作の映画)
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(ホドロフスキー並べたくて、過去レビューを3作連投しました。ご、ごめんなさいっ💦)
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「自分が何者かなんてわかるのは 死の間際だ」


「あなたは何者か」と問う質問者に対して、若干の怒りを含めながら(多分)、上記のように答えるアレハンドロ・ホドロフスキー


先日観た『ホドロフスキーのDUNE』は2013年製作で、84歳になるホドロフスキー / 今回観た『ホドロフスキーの惑星』は1994年製作で、65歳のホドロフスキー


両作品とも、実年齢よりも、ずっとずっと若く見える。それはきっとホドロフスキーが、全力で生き抜いているからのように、私には思える。両作を比べてみると、80代のホドロフスキーは、迷いや怒りから抜け出て、やりたいことがより一層明確になって、楽しくって仕方がないように、私には思える。年をとっていくのは怖いことではない、年をとっていくのは楽しいことだ。ホドロフスキーは、自らの姿勢で、そう言っているように、私には思える。理解出来ないものに、強烈に惹かれるというホドロフスキー。私に84歳が訪れるのかはわからないが、訪れたとしたら、あんな風であったらいい。今回のドキュメンタリーでは、大学?の講義での、家系の話、ホドロフスキーならどうするか(→詩集を燃やす)という話が、大変興味深かった。そうやって父と対峙し、乗り越えるのだという話に、私は何か少しだけわかったような気がした。
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