パン一 on the 湖
タイトルとジャケでほぼ内容が分かってしまう、ノルウェー産ミステリィです(笑)
ヒューマンドラマだと思うけど。
北欧特有の淡々とした展開に炎が映える。
が、もっとエグくても良かったなぁ…
実話ベースだからなのか、少し控えめに感じました。
平和な田舎町で、空き家に放火される事件が勃発。
消防隊長の息子ダグは、父等と共に消火にあたる。
が、放火魔はダグ。
両親にすら言えない不安や苛立ちを抱えたダグの犯行は、どんどん加速していき……
主演ダグは、傑作『孤島の王』の主人公でした!
あれも実話でしたが、最高に面白いのでオススメです(//∇//)
で、こちらは……
ん~私、放火魔っていまいち理解出来なくて。。。
炎で全能感が満たされるのか、消火して英雄願望を満たしたいのか…
炎は美しいとは思うけれど、恐怖の方が上。
ガリガリってやるライターも怖くて、チャッカマン使用してるくらいですし(笑)
マッチなんて絶対無理(´Д`)
日本という狭い土地柄、木造、放火の罪責の重み、とかもあるのかな~
まぁ、今作の焦点はそこではなく、ダグの複雑な心境を感じる、という所だと思います☆
消防隊長の父、干渉を恐れる母。
さらにはパン一で残された恥ずかしさw
何故、彼は言葉で伝えようとしないのか?
19歳という年で、既に相手に理解を求めることを放棄してしまったよう。
だからこそ、台詞の少ない、北欧らしい淡々展開が活きているのかもしれませんね。
物足りなさはありますが、人間ドラマとして面白いと思います。