このレビューはネタバレを含みます
この邦題と本編の内容は一切関係がございません。
人生に息詰まっていてどうにかしたいと足掻いている3人の男たちのオムニバス。
正直に言ってしまえば、オムニバスとして成立しているかどうかは微妙なところで、かろうじて袖触れ合っているかなという感じで。
そして個々の男たちの状況が説明足らなさすぎて、「多分こう解釈してくれってことなんだろうなぁ」という点が多々あり、オチはオチで「それでええんかーい????」とツッコミたくなる感じで、何というか穴だらけではあったりするし、「そんなうまいこといってたまるかーい」ってところも多々あるんですが、それでも何というか嫌いになれない映画というか、「でもなんかかなり良かったような気がする....」と思ってしまっている自分がいるというかなり困った映画。
このタイトルにイドリス・エルバということで事件ものなのかしらとかって思ってみたら全然そういうことではなくて、何というか人生どん底の時にどういう選択をするかどうかという話であり、立ち直ることを諦めるなということをはげましたいような感じの映画かなと。
結局のところギリギリのところで選択するのは自分で....と結論できるようになっていないのがこの映画の困ったなぁというところでもあるんですが。
日常的に誰の身にも起こりうる負のサイクルにハマり込んでしまったとき、それでもきっと少しでも良い方向に進む道はあるのだと。
ギリギリのところでどちらにいくのを決めるのは自分なのだと。
自分で決められるのだと。
人生いろいろとやりきれないことだらけなのだけれども。
でも......。
それでも......。
そういう温かみをほんのり感じる映画でした。