Moeka

顔のない眼のMoekaのレビュー・感想・評価

顔のない眼(1959年製作の映画)
4.0
白黒なのに血のドス黒さや生暖かさが伝わってくるおどろおどろしさ、この表現は当時ヘイズコードがかかっていたハリウッドでは決して描くことができなかっただろう。閉じ込められている娘はまさに檻の中の犬、籠の中の鳥と同じ。人間の顔の中で最もその人を印象づけるといっても過言ではない眼だけが残っているという点が興味深い。無垢で清純、平和の象徴である鳩と共に進んでゆく彼女は不気味ながらも天使そのものの美しさだった。とても好みの作品
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