小一郎

アムール、愛の法廷の小一郎のレビュー・感想・評価

アムール、愛の法廷(2015年製作の映画)
3.9
法廷を舞台にした、あんたら少年少女かっ、と突っ込みたくなるような老いらくの恋の物語。ニヤついちゃった。

とある法廷の裁判長を務めるミシェル。人間味がなく、冷徹。同僚や家族からも疎まれる存在。被告人に温情をかけず、10年以上の刑期にすることから“10年判事"と呼ばれている。

ある日の裁判、風邪をこじらせ機嫌最悪のミシェルの表情が一変する。彼がくじ引きで選んだ陪審員の1人が、かつて入院中に想いを寄せ、今なお想いの残る女医のディットだったからだ。

ということで、3日の裁判期間中ミシェルの猛アタックが始まる。裁判期間中に良いのか?と思うけど、公判後食事に誘い、愛を語る。

入院患者としてミシェルに優しく接しただけのディットに、全くその気はないのだけれど、2日目の法廷でミシェルはディットにイイところをみせようと頑張る。

その姿は、起伏の少ないそれまでの時間に寝落ち寸前だった自分の目を一気に覚ますようなカッコよさ。

法廷劇の面白さが最高潮に達するシーンに誰もが思ったに違いない、裁判長、どうしちゃったの?と。愛の力はなんと偉大なことか…。

そしてまた新たな裁判。「法廷で君の存在を感じたい」「私を見ていて欲しい」と願うミシェルに対し、ディットの出した答えは…。

あー、恥ずかし。ムズムズする。ディット何なの、もう。この映画の原作は少女コミックでしたっけ?(笑)

ということで、劇場で女子中高生と混じって、こっぱずかしくなるような映画を観たいけれど、抵抗があって観れないというようなオジサンにオススメ。

ちなみに平日の夜でしたが、観客は私も含め、そのようなオジサンばかり4人でした。意外に少ないのね。

●物語:2.00(4.0×50%)
・前半退屈だけど、我慢しがいのある展開。

●演技、演出:1.20(4.0×30%)
・2人の表情がイイ。ディットの娘もナイス。法廷での様子を丁寧に演出。法廷画家の絵は多分意味深なのだろうけれど、意識して観ていなかったのが悔やまれる。

●映像、音、音楽:0.70(3.5×20%)
・法廷での物音、咳払いなど音の取り方がリアルで好き。