ヒロオさん

心と体とのヒロオさんのレビュー・感想・評価

心と体と(2017年製作の映画)
3.4
ハンガリーの食肉処理場で働く男女。
毎晩夢の中で鹿のペアとして交流していたことが判明して以来、現実の関係性も変化していく。

アスペルガーでコミュニケーションが苦手な堅物女性と、片腕が不自由で孤独な初老男性。
心と体に問題を抱える不器用な2人の、静かなラブストーリー。

私にはハマらなかった。
静かで無機質な雰囲気は心地良かったが、ストーリーからは特に感じることがなかった。

むしろ、モヤモヤが残るタイプの映画だった。
何かを意味していそうな要素が散りばめられているが、その意図が分からない。

「性」に関する出来事が多く起こるが、それは何を意味しているのか。
「夢」や「心と体」にどんな意味があるのか。
心理学の知識などがあれば読み解けたのだろうか。

また、神聖な雰囲気を纏う自然の動物たちと、食肉処理場で機械的に屠殺される動物たちの対比構造も感じられたが、そこにどんなメッセージがあるのかもよく分からなかった。

メッセージ性などわからなくても面白ければ良いのだが、話も特段面白くなかった。
ヒロオさん

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