不思議な大人の恋愛モノかと思いきや、意外や意外、「男と女の交わり方について、初心忘れるべからず」的な話でした。
心を開くということはすなわち、心単体ではありえない。身体を開くことと連動して真の解放が結実するのだ、ということをきっちり描けていたと思う。
鹿をモチーフにしていたのも、人間の野生的な部分というかよりプリミティブなレイヤーでそういったメカニズムが働いていることを示していて、効果的だったと思う。
思いのほか、笑いどころが多かったのは意外だったが、そのせいか逆に他のクソマジメすぎるところが浮き彫りになってしまった感。もうちょっと遊んでもよかったのに。