つぐみ

心と体とのつぐみのレビュー・感想・評価

心と体と(2017年製作の映画)
4.2
不器用すぎる男女のラブストーリー、なんだけど映画で描かれる2人は大体不器用ですよね、器用な2人のラブストーリーとか別に誰もそんなに関心無いよね。間に合ってますよね。

とにかく空気も視線も温かくて優しい作品。
不器用な2人を生きづらくさせてしまう、お調子者とか高圧的な人物も描かれてるけど決して彼らが絶対悪でもない絶妙なバランス。弱者を庇護するだけの安易なものはもうあまり見たくないんですよ。
マーリアは明らかに発達障害の何かを抱えてるんだけど、いちいちそれに言及しないところもいい。
終始顔が強張ってて瞳の輝きのないケイト・ハドソンみたいだなと思ってたけど緊張が解けた時の笑顔はとびきり可愛かった。男も女も笑顔が大事やで。


CD屋のお姉ちゃんも、掃除のおばちゃんも、商店のおじちゃんもちょい役の脇役がみんないい味。
ビール以外の出てくる料理がどれもこれも不味そうなのが東欧らしくてよかった。

にしてもを「同じ夢を見る」ってRCサクセション世代にはツボなんじゃないでしゃうか。
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