ぴのした

心と体とのぴのしたのレビュー・感想・評価

心と体と(2017年製作の映画)
4.0
良かった!!ヨーロッパ映画って雰囲気だけの物も多いけど、これはちゃんと面白かった。

「鹿になる夢を見た」。毎晩同じ夢の中で会う男と女。奇抜な設定ながら、ちゃんと王道ラブストーリー的な面白さがある。

もちろん雰囲気も◎。食肉処理場が舞台というシュールさと、白と赤の美しいコントラスト。光と影、いい感じのピンボケ具合。テンポも意外と悪くなく、引き込まれる。

女の子もおじさんも鹿っぽくてかわいい。2人の絶妙な距離感が好き。どちらも地味でパッとしないタイプだけど、見ていると2人とも好きになってしまう。

ネタバレになるけど、あのお風呂のシーン、「バスタブの白に血の赤が美しく広がって死ぬ」っていうバッドエンドもヨーロッパ映画なら十分ありえそうだから、どっちに転ぶかわからずハラハラした。

電話来てよかった。ほんとよかった。そしてそこからの「死ぬほど愛しています」のセリフ。あぁ〜〜😭

ベタベタした恋愛映画だとなんか見る気しないけど、こういうのだと嫌味なく観れる。変わり種の面白さと、王道の面白さが合わさった僕好みの映画でした。