motio

心と体とのmotioのレビュー・感想・評価

心と体と(2017年製作の映画)
4.0
今夜、夢で会いましょう

食肉工場で働く若い女と、そこの責任者である初老の男の恋愛物語。

女は異常な洞察力と記憶力を持っているが、人と関わるのが苦手で、カウンセリングを受けている。
男は片腕を動かすことができない。離婚していて、もうずいぶんと長い間、色恋から遠ざかり人生を半分諦めている。

あることがきっかけで2人は同じ夢を見ていることに気がつき、接近しようとするが、、


すごく感動したりはしなくて、アイデアに依っているところが大きいのかな、とはじめはちょっと残念に感じていたのだけれど、見終わってからしばらく経っても、綺麗な印象が残っていて、やっぱりなんだか好きな映画でした。

マーリアは杓子定規だし、はっきり断ったりするので、ある意味強い人なのかもしれない。でも彼女の心の中には、彼女にしかわからないうごめきがあり、普通の人が簡単に乗り越える壁でも、うごめきの中では這って進む他ない。

彼女の中の前を向こうとする態度は、もう本当にいじらしくて、調味料の入れ物やおもちゃを使って会話の練習をする場面なんか、健気としか言いようがなかった。

雪の森のなかを、たわむれ、ウロつき、水を飲み、疾走する。
どんな気持ちだったんだろうか。