アレクサンドラ・ボルベールの奇妙な性格が彼女の自殺にいちいち面白いアクションを加えていく。音楽を聴きながら浴槽で手首をガラスで切るのだが、そのガラスはわざわざキッチンから持ち出した肉叩きハンマーで割り、ちょうどいいのを選び、几帳面に浴槽の縁に置く。
まったく同じ夢を見るゲーザ・モルチャーニからの電話で自殺を取り止めるボルベーイだが、携帯電話を持つ手の手首からはずっと血が流れててそれどころじゃさなすぎる。応急処置をする手元のショットが一連のアクションを締めとして台の上をサッと拭く動作に思わず笑った。
予告編のポール・ヴァーホーヴェンのコメントに心底笑った。そんなこと言うキャラか?