y

兄が教えてくれた歌のyのレビュー・感想・評価

兄が教えてくれた歌(2015年製作の映画)
3.7
映画としては退屈かもしれないけど、長年続く、先住民の悲惨な現実を描いていて、世界の人に見てもらいたい映画。

旅行で行ったときに、目にした先住民を見ても痛切に感じた、アボリジニもそう、ブッシュマンもそう。白人が要らない不毛の土地ドライエリアに先住民を住まわせ、さも共存しているかのようにして、土地を奪い取り、尊厳も奪っていった。彼らは生き地獄。白人の言い分は「野蛮な民族に文明を与えてやっている」だった。
昔CBSドキュメント、60ミニッツの日本放送を夜中にピーターバラカンがMCでやっていた、当時から先住民の抑圧された生活や苦悩が放送されていたけど、何も変わっていない。

メッセージの出し方が、直接的ではないために、鈍感な白人には通じないかもしれないやんわり感がある。監督がより有名になって黒人差別運動のモンゴロイドバージョンの発信者になってほしい。

アルコール、ドラッグ中毒に陥れられ、刑務所に入れられ、移動の自由はあっても現実的に外に出られない先住民。

アボリジニ、エスキモー、ネイティブアメリカン、ブッシュマン白人のやり方(イギリス人)は同じ、残酷であり偽善。

監督には頑張ってもらいたい。
y

y