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ザ・フォーリナー/復讐者のaaaaaのレビュー・感想・評価

ザ・フォーリナー/復讐者(2017年製作の映画)
5.0
記念すべき令和初レビュー!
ジャッキー・チェン主演最新作、衝撃のサスペンススリラー! 悲願の日本公開遂に実現!
公開初日乗り込んで来ました!

娘を爆弾テロで失った、中華料理屋を営むベトナム人の初老の男トランが、復讐の鬼と化す! テロ組織、何やら影のある、副大統領ヘネシー、その三者三様のギリギリの攻防を描いた作品!

ストーリーはかなり複雑で、登場人物の相関図も相当入り組んでいて、今までのジャッキー作品とは全く雰囲気もテイストも違います!

ジャッキーのアクションは、そこまで多くないです。あくまでも物語のアクセント程度。 正直ジャッキー作品では、かなり地味に見えるかも。ただ「新宿インシデント」が子供のお遊戯に見えるくらい、物語は相当壮絶です。
共演のピアース・ブロスナンのイヤ〜な感じが最高です。笑

映画自体は、ドラマ「ブレイキングバッド」の雰囲気に似ていて、殺伐とジリジリとした世界観が、精神的なスタミナを相当消費します。本当に目が離せない作品になっています。007シリーズの監督、マーティン・キャンベルの演出が冴えてますね。

ジャッキー映画と言う感じはほぼ無く、ハリウッドクライムドラマにジャッキーが出ているって感じ。
アメリカ公開版は既にDVDにて見ていたんですが、中華圏公開版はアクションシーンがかなり増えていて、ぬおお!!となりました。笑
エンディングロールにも、ジャッキー魂の熱唱の主題歌「普通人」が流れます!(もちろんNG集は無し

1979年「酔拳」で日本デビュー!
1989年最高傑作「奇蹟・ミラクル」公開!1999年「ラッシュアワー」全米大ヒット!2009年衝撃作「新宿インシデント」公開!
9の年には何かを起こすジャッキー!!(こじ付け

「カンフーヨガ」「ポリスストーリーREBORN」では、ジャッキーエンターテイメントの総決算を、見せてくれたジャッキー。そしてこの作品は間違いなくジャッキーの挑戦状です。

次回作の「神探蒲松齢」は、ジャッキーが妖怪退治のエキスパートに扮する、武侠SFファンタジー!ほかにもシュワちゃんとの共演作の年内公開も決まってるし、
ジャッキー版「ボーダーライン」と言える、ジョン・シナ共演「project x」。ジャッキーが初めて監督に専念する文芸ドラマ「my diary」など。
そして、噂の「カンフーヨガ2」とこれから今までに無い作品が、続々と待機してます! 今後のジャッキーからも絶対目が離せない!!

ここ最近、ジャッキーの周辺が本当に慌ただしくなった。息子ジェイシーが逮捕されたり、思わぬスキャンダルが起きてしまったり、本人としても相当辛い時期だったと思う。

今作は、ジャッキーに対する誤解への怒り、そして自分自身への怒りをそのまま映画に投影させた、いつも明るく楽しいジャッキー映画のタブーを、侵してしまった作品と言えるかもしれない。今回思い切り振り切った演技をした分、次回作以降の演技に必ずや活きる作品になると思う。

日本でも社会全体を包む怒りと焦燥感。
僕らのすぐそばにある社会の不条理、嫉妬、暴力、貧困、偏見、そして不幸の連鎖。
正義とは何か、悪とは何か。
結局復讐は復讐を生み、暴力の行き着く先は破滅であると言うのが本作のテーマ。
トランとヘネシーのボタンのかけ違いにより、生まれた悲劇と惨劇。もし世界がトラン一家にもう少しだけ優しかったら...。

今作はジャッキー映画史上、最も哀しい作品です。
とてもジャッキー映画とは思えない位、現代人に突き刺さる社会派作品になっています。

愛を知らぬ者が獣になるのか、激しい愛がある故に獣になれるのか。
僕らは、もう未来に期待は抱けないかもしれない。しかし希望を捨ててはいけない。失意と悲劇に浸るのでは無く、絶望の中でも歩み続けなければいけない。だから明日はやって来る、より良き未来へ向かって。

十数年ぶりに父と劇場に行きました。ジャッキー映画は、子供の頃よく一緒に劇場に連れてもらっていました。
僕の影響ですっかり香港映画通になった父。

父には今作はどう映ったんだろうと考えていたら、随分身体が小さくなったなと気付きました。あと、何回一緒に映画に行けるのか、少し心配になってしまいました。
一生記憶に残るであろう、令和元年最初の劇場鑑賞でした。