NAOKI

ポリス・ストーリー/REBORNのNAOKIのレビュー・感想・評価

ポリス・ストーリー/REBORN(2017年製作の映画)
3.5
ジャッキーは若いなぁ…

64歳にもなって若い頃と変わらぬアクションをやってるからではない…(もちろんそれもあるけど)
ジャッキー…あなたはもう充分レジェンドなんです…
こんなトンデモ映画はもういい加減若い連中に任せていいのではないのですか?

アクションをやるのもいいですが、何か人間ドラマ的な全世界があっと驚くような名作を作れる立場にあると思うのですが…

きっとジャッキーはこう言うでしょう…

まだ私は64歳だ…まだまだ若僧…集大成みたいなまとめに入る歳じゃないよ…
幸い私も少しは有名になったからそれを利用して若い俳優や監督や脚本家に映画を撮るチャンスを与えてあげたいし、体が動くうちは私もまだやったことないような作品にチャレンジしたいんだよ!イーストウッドさんは今年90だよ!…私なんかまだまだ若造ですよ…

この映画…ポリス・ストーリーのシリーズではありません。
そう思って観て騙されたと怒ってはいけません…こんなの配給会社の策略だしそれぐらい見抜かないと…そのためのフィルマだし、信頼のおけるフォロワー様のレビューぐらい見とかないと…
騙されるなんて映画ファンとして素人ですよ!

おれのことだよ!くっそー

この映画…アバンタイトルの15分ですべてわかります。

車に乗っているジャッキーに病院から電話…入院している幼い娘が危ない状態!

「すぐに行く!」ジャッキーは叫んでスピードをあげるがすぐに渋滞につかまる…
ジャッキーは車を歩道に乗り上げると
腕を振りながら「どいてどいて!」暴走します…100万回見たような光景…
そこへ部下から電話…現場がヤバイことになってるらしい…
「博士」「人造人間」
え?どんな事件?
そこへまたジャッキーの上の方からの電話…
「博士をすぐに保護しろ!」
責任感の塊みたいなジャッキーは涙を流しながらすぐ目の前の病院から現場へと車を転回!助手席には娘にプレゼントするはずだったぬいぐるみが!
そして現場…博士の救出…謎の集団(人造人間?)の襲撃…銃撃戦…格闘…爆発!

これがまだ始まって10分くらい…

分かりますか?頭がついていきません…
この監督は意図的なのか…まったく「ため」がないのです…つまりこちらが筋を追ったり謎を推理する余裕を与えず…矢継ぎ早に次々とアクションや意味不明のイメージカット(回想や悪夢)を見せられます…

全編この調子でした。
いったい何を見せられているのかさっぱり分からないし…出てる人たちのモチベーションがまったく理解出来ない!

頼みの綱はジャッキーだけ…必死に彼の姿を追うだけでした。

ジャッキー…これがあなたのチャレンジならあなたは本当に若い!
敬服します…おまけのメイキング…何故か胸が熱くなりました…

こんな話を会社の若いやつにしてると…

「先輩も若いですよ…ジャッキーのこういう映画を相変わらずチェックしてて」
「おれもまだまだまとめに入る歳じゃないからな…若造ですよ」

「若いのはいいですけど面白い映画観たときにおれのラインに女言葉でオススメしてくるの…やめてくれます?」
「え?いいじゃないか」

「これ!」
後輩はおれにスマホを突きつけた…そこには…

「ナチスの秘密兵器最高だったわ…今夜はあなたもオーヴァーロード♥️」

「これ…彼女に見られて大変だったんですよ!…いくら言っても信じてもらえなくて…」

「いいじゃん…お前も参考になりますって言ってたじゃん」
「おネエ言葉と♥️マークはやめてください」
「わかったよ」

ジャッキー…おれもあなたに負けないようがんばります!

そうだ…あいつにラインラインと…

「ジャッキーのPS・リボーン…むちゃくちゃだけど…ジャッキーはやっぱり元気だったわ…あなたも今夜はジャッキー・REBORN♥️」
NAOKI

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