「予算で殴る」を文字通り体現した作品で予算をどこにかけるべきかを考えさせてくれる。10秒足らずの見せ場に全力を尽くしたほうが質もルックもよくなり、満遍なく役者や題字に気を使うと本編に使うべき予算がグングン無くなっていく。見せ場を絞り勝算を持って信念を貫くべきだ。
本編のシナリオは特に面白いわけではないので、上映中はこの予算バーだけを注視することになる。この予算可視化システムはデビルマンのような作品にこそ搭載するべきだろう。
個性的だけど人となりがよくわからないサバ夫（アクアマン）とイボ（サイボーグ）に小ボケが集中しているあたり、ジャスティスリーグのことは完全に金ヅルとして扱われており、別にDCじゃなくても予算をガソリンのように消費するジャンルならなんでも良かったと思う。
終盤の永遠に失われてしまった「東京湾花火大会」へ捧げるスポンサー名と共に爆発するシーンは島根のくせに生意気だと思いました。
