ちろる

わさびのちろるのレビュー・感想・評価

わさび(2016年製作の映画)
3.7
芳根京子ちゃんは素朴そうなのに、こんな感じのふてくされた役がよくハマる。
嘘っぽくないから、瞬間で彼女が演じる役どころの背負ってるものが伝わる。
寿司職人の親父は鬱病を患い、お店は休業。
困窮した生活から進学をを諦めざる得ないわさびちゃん。
娘を愛して一生懸命に育てようと頑張った結果壊れた父と自分が一番大切だった自由な母との差があまりにも明確で切ない。
どうして人生こうやってバランス悪くなるんだろう。
ワサビの心を救うのはかつての野球のコーチ庄吉。
粉雪舞う中の庄吉とワサビの球場シーンは寂しいけど、綺麗だった。
社会の片隅で、忘れられそうな自分たちを必死に我慢して、微かな「奇跡」を信じる。
そんな彼らの姿に少しだけ勇気もらえた素敵な短編でした。