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春なれやのan0nym0usのネタバレレビュー・内容・結末

春なれや(2016年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

春なれや 名もなき山の 薄霞

芭蕉、野ざらし紀行の一句。

名もなき山は目の前にあって…
いつもは目にも留めない。

でも、そこに薄霞のように桜が咲いた時…

人はその淡い色に目を留めて…

春の訪れを知る。


「枯れてたら?」


「咲いてたって言います」


永遠には、生きてる人は永遠に届かない。
ほんのひと時、それに触れたような気分になって…思いを揺蕩わせるだけ。

何を想うかは…人それぞれ。

私には見えないものを見てる人もいる。
誰にも見えないものが見えてる時もある。

暖かな陽射しに揺れる桜の花を見上げれば…自ずと視線が上を向いているはず。

それだけでいい。

たった20分が与えてくれる、人生の彩り。
うららかな余韻。


春なれやー

外山文治監督、短編三部作の二作目。