eiganoTOKO

怒れる女神たちのeiganoTOKOのネタバレレビュー・内容・結末

怒れる女神たち(2015年製作の映画)
4.8

このレビューはネタバレを含みます

これまで見たボリウッドといえば、面白くても聡明かつ超絶美人が大活躍!もしくは母親のように深い愛!というジェンダーロールが強くて「私どっちにもなれないワラ」と投げやりな気持ちに。更に唐突に踊るわ(早送りすることもあった)、長尺で飽きるわ、正直ぐったりしてしまって苦手だった。そもそも禁止されているとはいえカースト制度の悪習慣も根強いもんで、スカッとするものにあたらなかった。けどけど…ついに大当たり〜〜!
女たちのコメディジャンルを漁ってて何気なく見たらトンデモないオチ…。オチを知っても面白い映画はあるけど、これは絶対に言えない!できるだけ前情報ナシで見て欲しいです。あらすじは、女友達5人が集まって結婚報告ガールズトーク❤︎和気あいあい→愚痴大会→⁈⁈((((;゚Д゚)))))))
喜!怒!哀!楽(?)濃いめ!全部載せ!オラオラ〜とインドの性差別問題を突きつけられ、ニュースを確認して勉強してしまう自分。まんまとはめられましたよ。
オープニングで女性プロテスターが「女性の権利を!」って叫んでて、NHK系のカタブツ映画か?と疑ってすみませんでした。エンタメと問題提起の最強タッグでデモのシーンとラストが繋がり胸アツです。
さわりだけ紹介。初っ端、女優の卵役の が、アドリブで悪役を蹴り飛ばす!監督のカットが入り「君はお尻をクネクネしてりゃいいの!おっぱいで雇ったんだよ!」と怒られると「この乳は詰め物だよッ」とブチキレて詰め物を投げつける。更に「だからボリウッド(インドの大作映画)はダメなんだっつーの」と吐き捨てる(笑)。
登場人物はcancamのモデル並みのコンサバ美女だらけなんだけど、ナンパされたらキンタマ潰すわ、「あの乳すごくね?」と噂する男には「うせろ」のTシャツを見せるわ(おっぱいを強調しながら)工場排斥運動デモで拳振り上げるわ、こりゃあ日本のコンサバは敵わねーわ、とニコニコしました。
一応イケメン枠の男性が出てくるのですが、完全に添え物。パセリです。
まあ、んなアホな〜と突っ込みたくなる箇所はいくつかあるけど、重箱の隅つつくと怒られますからね!
怒れる女神たちをプッシュしてる人が「怒りに対して怒りではなく」ととーんぽりしんぐしてるの見てがっくり。ガーナの怒りを目をカッピライてよく見ておきなしゃい!
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