イライライジャ

怒れる女神たちのイライライジャのレビュー・感想・評価

怒れる女神たち(2015年製作の映画)
3.7
仲間の結婚を機に集まった女友達6人のパーティから始まり、みんなで喋ったり歌ったり騒いだり楽しい時間を過ごす。そして徐々に各々のしまい込んでいた悩みを打ち明けたり励ましたりと、人は誰しも悩みがあり誰かが支えてくれることを知る。
という話と思いきや、
実は女性へ日々加害される性差別がテーマ。事態は突然深刻に。
インドでは20分の1回のペースで誰かがレイプされている。警察は動いてくれず、肌を見せて歩いていた女性のせいにされる。犯人は野放し状態でまた繰り返す。そして仕返しや抵抗すると女性が暴力を振るったとして訴えられたり、逆に罪に問われる。あまりにも理不尽で胸糞が悪い。日本も性犯罪の加害者が守られるところはインドとはかなり似ている気がする。(日本のほうが正直痴漢だったりセクハラだったり日々の女性差別や性犯罪への意識の低さヤバイけどね。)
本作のように何の前触れもなく、何かをしたでもなく、性犯罪の魔の手はやってくる。何故被害者の女性たちが「あなたが夜に外にいたからでは?」「あなたが薄着だったからでは?」などと言われなきゃならないんだ。男共に、お前は性の制御も出来ない醜く汚い社会のゴミだということを言うべきなのに。こいつらを根絶やしにすれば女性は気にせず自由に生きれるのに。本当に気持ち悪い。すべての性犯罪者は問答無用で全員殺してほしい。

ただラスト数十秒は彼女たちがほんの少し救われる美しい展開なのでめちゃめちゃに涙が溢れた。