アキラナウェイ

怒れる女神たちのアキラナウェイのレビュー・感想・評価

怒れる女神たち(2015年製作の映画)
4.0
Netflix配信終了間際にギリギリセーフで鑑賞!!
*本日時点でFilmarks上では、まだNetflix見放題と表示されるけど、実際に配信は終了しています。

始まりと終わりの印象が全く違う。
中盤からの怒涛の展開に目が離せない。
これは凄いのを観てしまった。

写真家のフリーダは自身の結婚式の為、ゴアの自宅に友人達を招待する。駆け出しの女優、売れないシンガーソングライター、仕事一筋の経営者とその事業の反対運動のリーダー、専業主婦。そしてフリーダのメイド。立場もバラバラな女性達が集まり、自由気ままなバケーションを楽しむ。

女性蔑視の文化がまだ根強く残るインド発の映画でありながら、この作品の女性達は皆んなパワフル。

それぞれが身を置いている戦場で、男達を相手に強く反抗する女性達。彼女達の自立心の高さを強く印象付けるオープニングが何せ痛快。

緑に囲まれ、海も近い。
ゴアの自然の美しさに見惚れてしまう。

中盤迄は完全に女子会モード。
しかし、楽しい会話の中にもそれぞれに悩みや生き辛さが垣間見えて…。

突如、事件は起きた。

え、え?、え!?
うそ、ウソ、嘘…!?

ストーリー展開の舵取りは面舵いっぱい!!ドキュメンタリーかと思わせる程、カメラワークまで変わる急展開!!

目の前で起きている出来事に心が追いつかない。

全ては、現代インドで今尚起きている現実なのだと思い知らされる。

劇中の男共よ。
口を開けば「ヤらせろよ」。
世界中で最も下品で、忌むべき言葉を発している事の自覚はあんのか?男のモラルの偏差値を世界レベルで下げんなよ。

劇中の警察官よ。
タンクトップだショートパンツだと女性の身なりで判断すんなよ。お前らの事件の捜査ってやつは見た目だけをなぞるもんなのかよ。ちゃんと仕事しろよ。

同性愛、セクハラ、レイプ。
インドが抱える社会問題にメスを入れ、女神達の怒りの鉄槌がアホな男共の頭上に振り下ろされる傑作。

めちゃめちゃおススメしたいのに配信終了とか、残念にも程がある。

Netflix様、神様、仏様、女神様。
どうか、再配信を。