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映画ドラえもん 新のび太と鉄人兵団 〜はばたけ 天使たち〜のレクのレビュー・感想・評価

2.0
映画ドラえもん31作目。
マスコット的なポジションを旧ドラ『鉄人兵団』のミクロスではなくリルルに近い存在であるジュド(ピッポ)を充てることで、しずかとリルルに加えてのび太とピッポという関係性が成り立ち、且つロボットで地球側のドラえもんとロボットでメカトピア側のジュドの対比、更にはロボットと人間の中立の立場を担う良い改変点。

創世記を基に競争本能を持ったロボットが人間と同じ過ちを犯していることをより明確化し、だからこそロボットも人間のように他人を思いやる心を持つことも可能だと。
ただ、その思いやりの対象でもあるピッポという存在がリルルの自己犠牲や心の変遷を希薄にしてしまっている分、鉄人兵団と対峙するシーンの驚きも少ない。

ちなみに、ラストの展開に萎えた旧ドラ『のび太と鉄人兵団』を観ていることでリメイク『新・のび太と鉄人兵団 はばたけ天使たち』に萎えはしなかったが、酷い解決策に変わりない。
やはりエピローグの"人間のエゴ、傲慢さの上に成り立つ美談"感は抜けきれなかった。
余韻に浸る時間でもあるED曲がBUMPなのは良いチョイス。
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