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PEACE MAKER 鐵 ~想道(オモウミチ)~のmitakosamaのレビュー・感想・評価

2.9
新撰組を扱ったマンガ原作。
10年くらい前にGONZOでテレビアニメ化されたが、今回はホワイトフォックスという比較的に新興の制作会社の作品とのこと。

新撰組の市村鉄之助が主人公。他にも史実に則った物語と登場人物を描いているが、みんな美少年・美青年。

冒頭で、ダイジェストシーンがドバーッと流れる。初見の人の置いてけぼり感が凄い。
その後、基本的な流れとしては、池田屋事件後の大政奉還期を描いており、後半の鳥羽伏見の戦いに続く流れ。

新撰組の物語としては崩壊に向かう悲哀が付きまとう物語ではある。
そこに、鉄之助とヒロインである遊郭で禿として働く少女サヤとの物語が並行して進む。サヤは良縁に身請けされそうで、悲恋の予感がある。
鳥羽伏見の不穏な感じと、悲恋の予感が相乗効果で危機を煽る。この辺の脚本は巧いと思う。

しかしビックリするくらい客がいなかった。一見さんお断り映画の色が濃過ぎ。もっと判りやすくするため、この映画での関係のない設定はオミットしても良かったのに。
斎藤一に先読みで切る霊感があるとか、病床の沖田にブタのマスコットキャラがいるとか、少なくともこの映画には不用だったと思う。
るろうに剣心の追憶編くらいの作り方でも良かったのにな。

とりあえず後半を見てから最終判断をします。
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