トラえもん

修道士は沈黙するのトラえもんのレビュー・感想・評価

修道士は沈黙する(2016年製作の映画)
3.7
そうですね。。。こう、ストーリーにもう少し何かを加えるともっと面白くなるのではないか、そんな風に思った作品でした。

G8蔵相会議の直前、参加者のIMF理事が謎の死を遂げます。
この理事に呼ばれていた一人の修道士。
理事が死を遂げる夜に彼は告解を受けます。
果たしてその内容は何だったのか。理事の死は自殺かそれとも他殺か。。
殺人容疑も降りかかる中に修道士は沈黙を守り続けます。

グローバル化の波が高まるなか、そのリスクも叫ばれ始めた時代の国際情勢(ギリシャ危機でしょうか。。)が背景です。
大義のために多少の犠牲は厭わずとも良いのか?個人の倫理との間で揺れる理事や他の出席者。推進派の圧力のなかで修道士は一つの決断をします。

無暗に事件性を駆り立てるのではなく、「決める立場」のストレスと切り捨てられる人々の存在を浮かび上がらせる作品だったのか、と思いました。
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