ピピン

修道士は沈黙するのピピンのネタバレレビュー・内容・結末

修道士は沈黙する(2016年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

興味深い作品。
だが決して面白いとか出来が良い訳ではなく、経済やお金に対する知識が無いと辛いと思う。

どこか現実離れした空間の中、延々と思わせ振りな台詞が続き、事件もストーリーを前に進める道具に過ぎず謎解き要素は無い。
回想を交えながら徐々に告解の中身が明かされるが、そこで明らかになるのは経済には実体が無いという事。
そして実体そのものが無いこのストーリー自体がお金や経済そのものを表現しているのだ。

この映画で唯一の主張はラストの葬式での修道士の言葉。
これは国際金融資本家達に対する痛烈な説教で監督のメッセージ。

実験的で面白い試みなのは評価する。
しかしお金や経済に対する知識が無い人が見ても理解出来る作品になってないのが残念だった。
ピピン

ピピン