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修道士は沈黙するのliftmanのレビュー・感想・評価

修道士は沈黙する(2016年製作の映画)
3.8
経済、キリスト教、数学、政治と全く自分とはかけ離れた世界。
興味深く鑑賞しました。

世界のトップが集まる会議ということで、ロケーションからインテリア、カメラワーク全てが心地よく上質。
ストーリーは単なる修道士探偵の謎解きとはならずに、昨今我々を取り巻いている経済情勢なんかについても考えさせられるものでした。

各国首脳のキャラがイタリア人から見たそれぞれのお国柄と言うべきか、あるいは今の世界経済においてのそれぞれの国の役割と言うべきか、発言が昨今の情勢とリンクするところもありなかなか面白い。
アメリカの小物ぶりだったり、日本は意外にもいいようにみてくれてたり、イタリアはそりゃまあ正義だったり、それだけでも楽しめます。

修道士の俳優さんが素晴らしく、黙ってても絶妙なニュアンスのお芝居でこんなの他の人にできないんじゃないかと思います。
ちょっと変えれば上質のコメディにもなりそうだし、何を演じても面白い役になりそうと思いを馳せながらの鑑賞でした。