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修道士は沈黙するのardantのレビュー・感想・評価

修道士は沈黙する(2016年製作の映画)
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作品の最初、海に面した会場に向かう修道士を乗せた車を、横からと上空から映すシーンを観ると、映画だなあと思ってしまう。それを含め、全編にわたって、落ち着きと重厚さを感じる作品だ。

金融システムのグローバル化において、貧しき者をより貧しき者にしてしまうことになる決定を発表しようとする主要国の財務担当者達。それを阻止することになる修道士。

しかし、いかんせん、テンポがのろく、眠気を催す。
そして、私には疑問に思う。あの数式が、各国の金融の悪の部分を暴きだすという設定が、あまりにも絵空事すぎるからだ。

私にとって好きなシリアスな題材の作品だけに、もう少し、どうにか出来なかったのかと思ってしまう。
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