ギリシャの金融危機の時に、国際金融基金(IMF)や先進諸国の財務大臣が集まる秘密会合が舞台。
世界経済への波及を食い止めるため、ギリシャ経済を崩壊させる陰謀が進んでいるという設定で、修道士がそれを阻止するというお話し。
ギリシャ危機をめぐり国際社会が緊縮政策を要求し、ギリシャ国内ではこれに反発して連日デモが行われたことは記憶に新しい。そうした事実を反映した話だ。
ギリシャの次に放漫財政だったイタリアの映画だから、緊縮派のドイツやIMFが悪役に描かれている。
といっても、その辺の話は適当に触れられるだけで、謎解きもどきのストーリーも辻褄を合わせようとはしない。
この映画の良さは、謎めいた雰囲気と修道士の演技を楽しませてくれるところにある。
監督のセンスが好きかどうかで、評価が分かれると思う。