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修道士は沈黙するのGaPToothのネタバレレビュー・内容・結末

修道士は沈黙する(2016年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

たかだか人間の権力者たちだもんね。
人間界で君臨できるほど大きな権力と自由にできる金を持ち、優れた能力を持っていたとしても、神には敵わない。

ロシュの告解を他言できないのは、修道士としての務めであり、誓いであり、神への責務であり、神への愛を実証することになるから。
だから、告解を他言することが自分にかけられた嫌疑を晴らすことになるとしても、沈黙を保つ。
修道士としては、神との親しい関係を保ち続けることの方が大切だからね。

修道士が口を開かないことで、周辺を取り巻く人たちが「何をどこまで聞いたんや!全部知っとんのかい!」と翻弄されたり、恐れたりしているのを、落ち着きを払ったまま、横目で見ている感じの修道士がイカしてる。

修道士が、直接の質問に言葉で答えず、ヤツガシラのイラストを紙に写して渡していたシーンが興味深かった。
ヤツガシラは「聖書」のレビ記11章では、神に受け入れられない汚れた鳥に含められているし、悪魔サタンの異名でもあるからね。
ロシュの告解の内容がどんな主旨だったかが分かる良いシーンだった。

ロベルト修道士は、苦悩も苦悶もしない。
そこが「私は告白する」のローガン神父と違うところ。
ローガン神父は、神と告解者との仲介者としての役割を果たしたが、ロベルト修道士は、神の観点で物事を見ていた。だから「絶対正義」

結局、人間は神には敵わない。ってこと。