修道士は沈黙するの作品情報・感想・評価 - 3ページ目

修道士は沈黙する2016年製作の映画)

Le confessioni

上映日:2018年03月17日

製作国:

上映時間:108分

3.5

あらすじ

「修道士は沈黙する」に投稿された感想・評価

たくみ

たくみの感想・評価

3.5
サスペンスかと思わせておいて見事にスカされた感w

渋谷のBunkamura ル・シネマで観賞したけど、いかにもこの箱らしい映画だった。

修道士と言う聖職と、IMFと言う経済団体の対比が面白い。

修道士の白い服ってなんかジェダイみたいねw
寝てしまった。bunkamuraはどうしてもダメだ。寝てしまう。
面白かったけど。あのオチは色々な取り方ができるね。

でも他の人が言うように絵本作家呼ぶのは違和感あるし、そもそも世界中のお偉いさんにまで知られてる絵本作家って設定もだいぶ不自然な気が…。
いや、でもトーベ・ヤンソンとかディック・ブルーナで考えればまぁありか…。

全然違ってるけどカナダ人がシェパード犬って呼んでたのは脚本とか翻訳のミスじゃなくて意図的なものだよね?おわり
観ていくうちにパズルを解いていく様な種類の作品でない事はすぐわかるが、パードレと他のそれぞれの者の禅問答の様なやりとりを聞くだけで何だかとても面白い。
数式とかマクロ経済学者と宗教家との組み合わせって一体何なんだろう?映像もシャキッとしていて、なんか妙な具合のユーモアを感じる。
 貨幣は経済の血液という。血液は酸素や二酸化炭素だけでなく、いろいろなものを運ぶ。それで生物の活動や新陳代謝が成り立っている。貨幣も同じように社会の隅々に行き渡り、経済活動を容易にする。物々交換に比べて貨幣のほうがずっと効率的なのだ。
 何にでも交換できる貨幣は、たくさん集めることで交換できる物の種類や量が飛躍的に増加する。つまり金持ちの誕生である。そして貨幣を他人に期間を決めて貸し出し、利息を取ることを思いつく。金融のはじまりだ。
 資本主義が発達して貨幣に資本という別の価値を生むと、資本が金融と結びついて金融資本主義となる。資本は付加価値を生み出すから、金融は資本と資本、貨幣と貨幣の間を渡り歩くだけで莫大な利益を得ることができる。マネーゲームである。
 インターネットを頂点とする通信技術の進化によってマネーゲームはスピードアップしていく。と同時に、金融強者と金融弱者、ネット強者とネット弱者などの要因で、金銭的な格差もスピードアップする。持てる者は格差を固定化して変わらぬ夢を見続けようとし、持てない者は格差を解消する夢を持ち続ける。
 持てる者は権力を掌握していて非常に有利だが、数は持てない者が圧倒している。持てる者はいつか滅びるが、持てない者の中から次の持てる者が現れる。それは歴史の通りである。

 さて、本作品は格差を巡る覇権争いや権力闘争の深謀が、にこやかなうわべの裏で火花を散らす国際会議の開催中に、利害の外にいる聖職者がどのようにかかわり合うかを静かに描いている。神という絶対的存在に対して人間の価値観はなべて相対的である。今だけ、自分だけ、金だけという刹那的な価値観を修道士から一喝されると、頭脳明晰な出席者たちは、まさに頭脳明晰であるが故に反論の言葉を持たない。
 金融資本主義が世界中で固定的な格差を生み出し続ける世の中で、相対的な価値観に倦みはじめるのは、貧乏人よりもむしろ金持ちだ。今だけ、自分だけ、金だけという金持ちに神の許しを与える聖職者はいないだろう。ある意味胸のつかえがおりるような、爽快感のある映画であった。
mittsko

mittskoの感想・評価

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【書きかけ】とても興味ぶかく観ました、面白かったです。メッセージは大変「欧州的」、ないしは「キリスト教的」なものです。日本の観客がこれをどう受け止めるのか、他の方の感想が聞いてみたいです(*´ω`*)

映画作りの面で一点、書き記しておきたいことがあります… 社会派の骨組みにサスペンス・ミステリの肉づけがしてあり、映画の世俗的な枠組みを溶かすガジェットがいくつか散りばめられる… という、映画作品の構成形式をよく表す一作でした(その形式の見事さが、表現としての高みにどこまで達しているかには異論がありましょう。ボクはさほどでもない、と感じましたが…
「この修道士でシリーズ作れる」
「その経歴設定はずっこい!」とクライマックスで思うでしょう。
でも専務理事は経歴調べて呼んだんだし「ぐぬぬ・・」となってしまう。
この作品は死亡したIMF専務理事が生前に修道士である主人公へ何を告解で語ったのかという謎をもったいぶり続けます。
そのじらされる時間を持て余すまいと蔵相達やアドバイザーと呼ばれた著名人達の人間模様を実際にG8で使われた風光明媚な高級ホテルを舞台に描かれていく。
そこからジワジワと謎が解き明かされるかと思いきや思ったより踏み込まずw
「今の政治家はビジネスマンだ」とか銀行主導の経済支配など何気に世相批判を台詞に散りばめており、それが一応の謎への鍵にはなります。
事前知識としては告解がどういうものか理解してないと辛いでしょう。
ピピン

ピピンの感想・評価

3.0

このレビューはネタバレを含みます

興味深い作品。
だが決して面白いとか出来が良い訳ではなく、経済やお金に対する知識が無いと辛いと思う。

どこか現実離れした空間の中、延々と思わせ振りな台詞が続き、事件もストーリーを前に進める道具に過ぎず謎解き要素は無い。
回想を交えながら徐々に告解の中身が明かされるが、そこで明らかになるのは経済には実体が無いという事。
そして実体そのものが無いこのストーリー自体がお金や経済そのものを表現しているのだ。

この映画で唯一の主張はラストの葬式での修道士の言葉。
これは国際金融資本家達に対する痛烈な説教で監督のメッセージ。

実験的で面白い試みなのは評価する。
しかしお金や経済に対する知識が無い人が見ても理解出来る作品になってないのが残念だった。
鳩島

鳩島の感想・評価

3.3
修道士の性格がかわいかった~
単語が難しいところと告解に馴染みがないのであまり理解できなかった。
子供相手に偉い大人たちが難しいこと考えてるみたいで修道士さんお茶目だなと思いました。
明かされない部分を好み、それを自分なりに解釈して悦に入る高級思考達している
日本人の私はわかっている……てあれイラっとしますよね、わかる海に入りたくなる

ミステリーなのかなと観ていると種明かしがほんと一瞬かつ説明が入らないので気がつけない、なんだかなあ
修道士の性格が好きだった
いろいろな天候の海がみれたのも綺麗でした
話しの運び方と細かい演出は、凄く上手い。しかし、観るのに知識が必要とされる作品。経済と政治、そしてなにより宗教に関する知識がないと難しい。それらの説明が作中になく、そのために楽しめる人をかなり限定してしまっているのが残念。
人物関係の描写も、少し薄いかな。
IMFの理事、各国の財務大臣、リゾート地のG8…という設定だが、映像でも浮世離れしすぎて現実感がなく。要職にある人物が何日ものんびりとホテルにこもってられるのかとか、そもそも自殺のあったホテルで会議続行するのとか、経済学者にそこまでの力があるのかとかいちいち疑問が浮かんでくる。しかも登場人物の立場に関する説明も少なく、分かりにくい。

淡々と展開するストーリーの中で、映像美や俳優の演技が楽しめればいいのだろうか…?正直眠くなったし自分の好みではなかったのだろう。