修道士は沈黙するの作品情報・感想・評価 - 8ページ目

修道士は沈黙する2016年製作の映画)

Le confessioni

上映日:2018年03月17日

製作国:

上映時間:108分

3.4

あらすじ

「修道士は沈黙する」に投稿された感想・評価

皮肉いっぱいのゆったりとした展開で進むストーリー、にも関わらず観終わったあとは満足した
ausnichts

ausnichtsの感想・評価

2.0
大人向けのアイロニカルな舞台劇を見ているような映画です。

この映画、G8財務相会議の面々が、マジで自分たちが世界を牛耳っているかのように振る舞い、それをあたかも真実であるかのようにシリアスな音楽をバックに、(おそらく)宗教的な、あるいは哲学的な言葉を散りばめて煙に巻くように作られています。

続きは、
http://www.movieimpressions.com/entry/2018/03/29/123957
kyoko

kyokoの感想・評価

4.0
修道士のサルスが聖人の雰囲気の中に垣間見せる人間くささがたまらなくいい。物語は全く違うが、ふと「ローマ法王になる日まで」を思い出した。

信仰の有無など関係なく、サルスの祈りの言葉に自然と涙が出てしまった。
ひとつの決断をした者たちの表情が、この数日間が彼らにとっての告解の時間であったことを物語っている。

ついさっきまで重く覆っていた霧を吹き払う風のような、軽やかなラストが最高だった。
それぞれの国の信仰に対する考え方や関係性など、まだまだ理解しきれていないのがものすごく悔やまれる。これは絶対にもう一度観たい。

そして物事の真理を分かっているのは犬と鳥。
死体で発見されたIMF理事ロシェが亡くなる前夜行った告解について、黙秘を続ける(当然ながら)修道士に対し、大国・権力者たちが告解の内容を知りたくて迫ってきます。

ハゲタカのような権力者たちと、自らの務め・意思を貫く修道士の対比がこの作品の面白さだと思います。

最初は少し入り込めないところがあったのですが、場面を追う毎に見入って行く作品でした。

「自殺か他殺か」「ミステリー」という文字を事前にチラシなどで目にしていたのですが、この作品の紹介としてはそぐわない気がします。
kiryu

kiryuの感想・評価

3.5
普段触れることの少ない経済問題や国際会議などで、決してつまらないわけではないけれど、難しかった…
と思いきや、観終わった感想は非常に満足…という少し珍しい感想の作品。

はじめに修道士が空港にたどり着いた時、少女2人を見かけるのだけれども、その視線の先にはとても不可思議なものが見える。ただ、そのままストーリーは進んでしまうので、自分には掴めなかったけど、意味のあるものなハズ。

ミステリーなので、何も書かないけれど、これだけは書いておこう。ロルフがいい味出してたw

もったいないのは、パンフレットがシナリオ収録されてなかったことかな。されてたら買ったのになぁ…(´д`)
おっさん4人が浴場で泳ぎながら密談するとこは馬鹿っぽくて良い
Hiroe

Hiroeの感想・評価

3.0
自殺直前に告解を受けた修道士は、告解の内容について沈黙を貫くわけですが、一方で自分が沈黙することで何を知っているか、何を知らないのかを相手に勝手に推測させ、その沈黙によって相手を動かすのです。沈黙はあくまで沈黙なのですが、何よりも雄弁なのが面白い。また、相手や場面によってイタリア語、フランス語、英語と言語が変わるコミュニケーションは、それぞれにそれぞれの特徴があるようにも思いました。ちょっと平板なのが残念ですが、1回見ただけでは理解しきれていないかもとも思いました。
ポスターで一目惚れして観に行きました。ドイツの高級リゾートで開催されるG8で静かにコトを進めようとする大臣たちと沈黙を守る司祭。重厚でひんやりとした空気感がとてもよく。終盤の司祭の行動と言葉のかっこよさには心を打たれました。

ラストシーンがとてもお洒落。わんこ最高(笑)
Lucky

Luckyの感想・評価

3.5
作中の雰囲気好き
クライマックスくらいまでの雰囲気が良すぎて、結末がそこまで…
ことり

ことりの感想・評価

4.0
 邦題がいらない、と見終わったときにまず思いました。原題のLe confessioniの直訳『告解』でよかったと思います。
 告解はカトリック信者には年に最低でも2回はすることが義務付けられていますが、する人はしょっちゅうするし、しない人はまったくしない。勿論それなりにする方も多いですけど。ダニエル・オートゥイユ演じるロシェは「まったくしない」人です。で、彼は「(神を)信じているかは分からない。洗礼は受けているが」な人。その彼が著作を通して沈黙の誓願を立てている修道会、カルトジオ会の司祭、ロベルト・サルスを知り、G8の会議が行われる前夜に開催する自分の誕生日パーティに招待する。G8の首脳に混じる白い修道服のサルスは、存在するだけで異質。恐らくそこにいる彼以外のほとんどが、サルスが何故招待されたのか分からない。ロシェが彼を招いた真の目的は、告解をすることだった。
 そして翌日ロシェは死体で発見される。自死だった。自死はカトリックでは大罪なんですけどね。その昔は教会で葬儀もしてもらえませんでした。それは余談ですけど、死の間際まで彼と会っていたのはサルスなので、当然何を告解されたのか、各国の大臣たちは気になるわけです。彼らはこの先の世界経済の舵取りを、貧しいものはより貧しく、富める者はより富めるようにするつもりだったようだし。でも、告解で聞いたことには厳格な守秘義務があるし、そもそもサルスは沈黙を業とする修道会に属している。話すわけがありません。各国の思惑は交錯する。
 全編を通してサルスを演じるトニ・セルヴィッロの佇まいが素晴らしいのです。彼は映画の中で実は何もしていない。ただそこにいるだけ。でも何をせずとも、その存在だけですべてを語る。キリスト教の精神世界と現在の資本主義経済の対立を描いた、とも取れるけど、それは一要素に過ぎないと思います。そんなに難しく考えることもないし、観た方それぞれがどう思うかでいいような。ラストもとても洒落ていて、思索的ではあるけれど楽しめる映画でした。そして何故原題が複数形なのか、それも観ると理由が分かるので、やはり邦題はいりませんね。