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いつだってやめられる 10人の怒れる教授たちのnanobookのネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

見終わった後で、2作目だと気付いた。
それぐらい単体で見ても十分楽しめる作品だったが、登場人物の個性でもある研究分野に合わせたギミックの効いた展開が少ないのが残念だった。かと言って小難しい話を増やせば見る側も付いてこられなくなるので、実はバランスが良かったのかもしれない。

展開ではないが、知識がある者同士だからこそできる、言葉の掛け合いはとても面白く、バンで逃亡中の焦ったセリフの掛け合いは声を出して笑ってしまった。

今作のオチに当たる次作へ繋がる気付きが、「わざわざバレるような真似しないだろう」って思ってしまうところなど、いささか強引に思われる展開もあったが、コメディだと思えば腑に落とすこともできる。
なんだかんだ言っても楽しい作品で、次作も見たいので、暗号を分かりやすく残した点が回収されたら嬉しい。

不満があるとするなら、全体的にずっと駆け足で盛り上がり続けたところ。絵作りも演技も緩急がなく、本来なら盛り上がるような展開もゲージの高いところでずっと平坦に続いているようだった。

あと、続きものだと知らずに見ていたので、警部の女性の態度など後味の悪い終わり方をしそうだった時に、コメディーなんだから楽しく振り切ればいいのにと思ってしまった。そこは次作もあるので、楽しみにとっておく。

とりあえず1作目見てこいって感じですよね。
1作目…見られるのかな…
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