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甘き人生のkaoruiのレビュー・感想・評価

甘き人生(2016年製作の映画)
3.5
シネマイーラにて、家族3人での鑑賞。

冒頭のダンスの場面は豊かで暖かな絵で、一転寒々としたトラムの絵に切り替わる。
そして突然訪れる根源的な存在の喪失。以降冴えた荒涼とした空気が画面を支配する。
真実を知って、そして飛び込み台のシーンは強烈なインパクトだ。くすんだい青い色、母親の死と同じ高さからすーと水に溶け、力強くプールサイドに這い上がる。そして母親の苦しみ痛みを恋人はたったの一言表現し、解き放つ。
匠の技だ。
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