たま

甘き人生のたまのレビュー・感想・評価

甘き人生(2016年製作の映画)
3.5
冒頭のダンスにラストのかくれんぼのシーン。少年がこよなく愛したしたお母さんの姿に見ている方も魅了される。お互いの愛情が痛いほど伝わる。
幼い頃親を亡くした経験がないからその喪失感は想像だに出来ない。
可愛らしい少年もおじさんになる。
イタリアの近代史を見るように時が流れていった。
少年が育った家は、同じ部屋なのに時と場合によって印象がかなり違う。
主人公の内面を示すような光の差し加減だろうか。
内戦下のサラエボで淡々とゲームをする少年。
テレビに映し出されるミュンヘンオリンピックの高飛び込みや、恋人がプールで高飛び込みをするシーン。
引力の勉強と称して置物を窓から落としたり。
何の脈絡もないようなエピソードが全てが計算された演出だったのか。
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